[ 2006年06月 ] | ||||||
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気がつくと、暑さも峠をこして、秋の気配が感じられるようになりました。仕事を終えて帰宅する道の草むらから虫の声が聞こえてきます。耳を澄ますと何種類かの虫がいるようで、私が立ち止まると、虫もなきやんでこちらの気配を気にしている様子です。実は今、クワガタムシを飼っていて、飼うまではわからなかったのですが、これが意外にかわいいのです。昼は飼育箱の中の木の葉の下にもぐっていてほとんど姿を見せないのですが、夜、そっと懐中電灯で飼育箱を照らして中の様子を伺うとクヌギの枝に登っていたり、えさのジェリーを食べていたりしている姿を発見できます。懐中電灯の明かりに気がついた時は、“ シ、シマッタ ”と言って(言ってはいないが)一瞬、緊張して固まったかと思いきや、次の瞬間には一目散で逃げていくのです。その姿が何とも愛らしくて、忘れられなくなりました。草むらに耳を澄ましてみると、今夜も小さな命が、グラスポッパーの歌を歌っているのです。
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